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文:高江幸恵

 

第4回 手をあげて、「先生あのー…」
 

なんでもかんでも吸収してしまう、小さな子ども。うちの子天才では、などと鼻の下が長くなる瞬間も。

やっぱりいい大学に子どもを入れたいと思うのは、親心としては当然です。学歴社会は崩壊するなどと言われつつも、崩壊しそうにありませんものね。でも、いい大学に入ればそれでいいのか、疑問は残ります。そんなことを考えさせられるエピソードです。

ある取材が終わったとき、ふと教授がもらした言葉です。これは、偏差値でいえば、3本の指に入る国立大学の教授の話です。

授業中に、ある男子学生が手をあげたのだそうです。なんの用かと思ったら、「先生、僕席を立ちたいんですが、通れないんです」と言ったというのです。その学生は、通路に出にくい一番奥の席に座っていたのです。教授いわく「なにもわざわざ手をあげなくても、隣の人に断ればすむことなのに。これでは社会に出たとき、企業から使いものにならないと言われてもやむを得ない」と。

ホント、偏差値だけでは食べていけない、偏差値より大事なものがあることを教えられるエピソードでしょ?
 

 

 

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